『青天を衝け』第34回&『日本沈没』第4回感想
日曜日にやっていたドラマを、2つ連続で鑑賞しました!
安定の面白さで安心して見られるの『青天を衝け』と、今は面白いけど、これからちょっとどうなるか分からない『日本沈没』
まず『青天を衝け』の感想から。
『日本沈没』とくらべて、『青天』は主人公が長生きなのがわかっているので、無駄にハラハラすることなく、雑学本を読むような感じで楽しめる。
毎回、あまり今まで注目することがなかったような人物が出てくるのがいい。
新しい知識が増えていく楽しさがある。
今回は岩崎弥太郎。
名前を聞いたことはあるけれど、何をした人なのか。
三菱は戦争でぼろ儲けしたというイメージしかなく、そもそもあまり良い印象はないが、ドラマの中の岩崎弥太郎も、どうやらあまり良い人物としては描かれなさそう。
これから渋沢栄一と敵対する勢力となっていくらしい。
強い力をもつ二人だから、これから楽しませてくれそうだ。
今回は栄一の妻、千代の慈善活動についても描かれた。
欧米の政治家や有力な経済人なんかだと、妻が慈善活動にいそしむというのは、かなりよくあるパターンだ。
キリスト教圏だからというのもあるのだろうか?
日本ではあまり聞かないなぁということに、初めて気がついた。
やればいいのにと思う。夫のイメージアップにもなるし。
もしかしたら奥ゆかしいので、隠しているのかもしれないけれど、有名な人ほどそういうことは大々的にやってほしい。
日本だと、偽善だとバッシングされてしまうから、隠しているのだろうか。
トップに立つ人間やその家族が、卑しい人間ではないと示すことは大事なことだとおもうのだけれど。
次は『日本沈没』
『日本』は先が気になる。
私は原作を読んだことがないし、昔のドラマも知らない。
調べれば分かるのだろうけれど、止めておく。
それにしても、沈没するかもしれないからといって、安易に全国民に知らせることは難しいのだなぁ。
パニックに陥ったら、スムーズな避難が難しくなるとか。
外国への航空券の買占めとか。
株価の暴落とか。
ここに書くのも面倒なくらいたくさんの問題がある。
結局、主人公が自分を犠牲にして、国民に危険を知らせた。
そうすることが必要だと思ったから。
もしかしたら沈没は起きないかもしれないという、恐怖を越えて。
立派だと思う。
あの胡散臭い香川照之の科学者はいい。
たとえ正しいことでも、胡散臭い人が言ったら、うそっぽくなるのがリアルだ。
それにしても『青天』にしても『日本』にしても、今の日本の状態を鏡のように映し出しているように見える。
今の日本人が抱える恐怖を。
『青天』では、格差と自己責任。岩崎弥太郎はまるで上級国民だ。
『日本』では、自然災害。崩落していく地面は、日本人の悪夢そのものだろう。
両方の主人公たちは、私たちが恐れるものと戦ってくれる。
ということは、二人は現代の日本人の理想とするリーダー像か。
『青天を衝け』は脚本の良さから、最後までみることは確定だけれど、『日本沈没』これからの出来しだいで視聴をやめることもあるかも。
期待を裏切らないでいてくれるといいのだけれど。
次回も期待しています!
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