ヒューゴの不思議な発明 

けっこう退屈だった。

結局、2時間程度のこの映画を見終わるまでに、3日かかった。

だって、途中でねむくなっちゃうんだもん。

やめようかとも思ったけれど、調べたらマーティン・スコセッシが監督だというので、ガマンしてみてみた。

シネマ黎明期の時代についての物語りというテーマがわかってからは、面白くなった。

それまではずっと焦点が合ってなくて、ぼやけていた物語りにようやくピントがあったような感じ。

それまでは、不思議な少年がパリの駅の中で、ウロチョロしていただけだったから。

どうもこの映画は、実際に存在した映画監督についての話しらしいというのを、後から調べて知った。

下調べをしてから観たほうがいい映画だったかもしれない。

 

映像はセピアで、センチメンタル。

絵本のなかに入りこんでしまったような感覚。

まるで偽物の世界にいるような。

私は少年が実は機械人間で、勝手にストーリーを作り上げているのか、そしてこれは少年の頭の中なのか、と思っていたが、そういう話ではなかったらしい。

 

でもなぜか窮屈な感じ。

箱庭的ななにか。

 

わたしが感じのは、共感が難しいということ。

 

昔は映画監督として名をはせたが、戦争とともに忘れ去られたおじいさんと、

親を亡くして浮浪児みたいな暮らしをしている、機械好きな少年の交流。

 

描き方によっては、感傷的な題材だしストーリーなはずなのに。

わざと、そういう部分は淡々と描いている。

安易な共感を拒絶しているような。

 

あまり心理描写が多くない、昔の小説のような感じ。

現代の説明過多な物語りに慣れていると、

はしごを外されたような気がするかも。

 

でも見終わったときの感じは悪くない。

むしろいい気分になるのは不思議。

 

 

 

それ以外の感想は

◎少年少女のレトロな服装がかわいい。

 とくに女の子のボーダーシャツにチェックのスカートの 組み合わせがいい。

 

◎少年の目がきれい

 

◎機械人間の顔が印象深い

 

 点数は60点かな~

前半40点で、後半80点で!