スパイダーウィックの謎
2008年 アメリカ映画
両親が離婚して母親と森の奥にひっそりとたたずむ屋敷に引っ越してきた3人の姉弟マロリー(サラ・ボルジャー)、ジャレッド(フレディ・ハイモア)、サイモン(フレディ・ハイモア)たちは屋根裏部屋から謎の書を発見する。そこには大叔父アーサー・スパイダーウィックの“決して読んではならない”という警告のメモが記されていた。
読んでは、ならないと言われたら読みたくなるもの。
そして読んで、みんなすごく大変な目に遭うはめになる。
ファンダジー映画の王道ともいえる展開だけど、
主人公の態度には少しイライラした。
ぜんぜん反省してないし。
まあ、そうでないと冒険がはじまらないのだけれど、少しくらい殊勝になっても、ばちは当たらないと思う・・・
外国の物語にでてくる姉と弟はたいがい、いがみ合っているが、現実でもそうなのか気になる。
二人ともすごく気が強いし、おこりっぽい。
なんか二人ともにあまり共感できないけれど、仕方ない部分もあることはわかる。
二人の不機嫌の原因は、両親の不和だから。
映画の原作は児童書らしいけど、物語の根底に父母の離婚がある児童書はけっこう多い。
この映画の後にみた「怪物はささやく」もそうだったし、宮部みゆきの「ブレイブストーリー」もそうだった。
子供にとって、両親の離婚は世界を揺るがすような、一大事なんだろう。
世間的にはよくあることで済まされても、当事者である子供にとってはそうはいかないのかもしれない。
それが欧米でさえ。
映画の家庭の不和の痛みは、この冒険を通じて、少しづつ緩和される。
だいぶ都合のいい展開で、目新しさは正直ないけど。
観ていて、心地よさを感じる。
時間も1時間40分でちょうどいい。
妖精は、妖精というより妖怪みたいだ。
不気味だったり、汚かったり、不細工だったり。
スプライトという花の妖精は、ちょっと可愛かった。
ありがちでつまらなかったという人もいそうだけど、私はなかなか良かったと思う。
特に最後は。
ちょっとせつなかった。
あと、アンドリュー・マッカーシーが父親役で、ちょっと出てきたのには驚いた。
「セントエルモスファイヤー」に出てきた彼は、かわいかったよな~
初めて好きになった、ハリウッドスターでした~
なつかしい!
というわけで、点数は82点で!