映画『ハドソン川の奇跡』感想
ハドソン川の奇跡・・・。
まあ、全然ちがう内容の映画だという訳じゃないけれど。
これだと、事故が起こる前~奇跡的に生還するまでを描いて、最後はみんなの拍手でハッピーエンド、というようなものを想像してしまう。
アポロ13みたいな。
そういうのを期待して、映画を観たひとはきっとがっかりしただろう。
へそ曲がりで「わかりやすい感動ものなんて興味なし」というようなひとは最初から観ないだろう。
わたしはそこまでへそ曲がりではないが、だいたいの内容が想像つくような映画を、2時間もかけてわざわざ観るのは面倒な気がする。
この飛行機の墜落(着水)があった当時、ニュースで見ていたし。
どんなことがあったかもやっていた。
それでもwowowでやったから、一応鑑賞。
結果、予想は裏切られた。
この映画は奇跡が起きた瞬間を描いたものではない。
奇跡のその後を映画にしている。
主人公にはハドソン川に着水するという、自分の判断が正しかったのか、周囲から責められれ、自身でも正しかったのかどうか自問するする日々が続く。もっと安全で確実な計画があったのではないかと。
無骨というか、あまり感情を面に出さない、だけど誠実な機長をトム・ハンクスがうまく演じている。
こんなひと、日本でもいそうだ。
最後に、
「関わったすべてのひとが自分のやるべきことを誠実にこなし、すべての乗客の生還につながったのだ」
というような内容のことを言っていたが、この映画のテーマは奇跡よりも人の誠実さ、実直さであったように思う。
この映画の点数は92点!
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